第4章 マクロレーザープロセシング(レーザーマクロ加工)

9. レーザークラッディング

著者:沓名 宗春

1. はしがき

 近年、レーザーを始め、プラズマ、イオンビーム、電子ビームなどビームエネルギーを用いた金属の表面加工技術が開発され、各種部品の多機能化、長寿命化、高性能化などに広く利用されるに至った。すなわち、ここ20年間に材料工学のみならず半導体工学、精密機械工学、電子工学などの分野においても、金属、合金、酸化物、炭化物、窒化物などの薄膜生成や皮膜形成により、物理的、化学的、機械的な表面機能の強化、電気的機能の付加、光沢や色彩の変化による意匠性の付与などの目的で高エネルギービームによる表面加工技術が研究開発され、表1に示すように実用化されている1)。レーザーによる皮膜生成による研究も近年盛んで、すでにレーザークラッディングは自動車産業、エネルギー産業、機械産業などで実用化されている。ここではレーザークラッディングを概説する。


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