固体レーザーの励起源に用いられているフラッシュランプは、LC回路で通常動作している。単層のLC回路の場合、動作電圧で要求されている蓄積エネルギーに対してキャパシタンスを選択し、フラッシュランプの爆発を妨げるためにインダクタンスを選択する。
フラッシュランプ管が線形抵抗の場合は回路設計に何ら問題はないが、抵抗が非線形であった場合には、高電流領域でのランプの電圧-電流特性として、ランプのパルス動作における式1を電圧Vについて書き直すと次式のようになる。
(式1)
右辺の符号は電流と同じ向きを選択すれば良い。K0は放電インピーダンスパラメータで、ランプのパルス動作における式1の関係からK0の次元はΩA1/2である。放電長が等しく直径が各々dとd’の2つの放電柱を想定し、電流密度がJで、さらに2つの各々の放電円柱における電位降下が等しいとした場合、関係式として次式のようになる。
(式2)
ここで、Iはアーク長である。また、係数K0がd2ではなくdに反比例していることに注目したい。定数 はガスの種類やガス圧等にのみ依存するパラメータである。K0或いはkのようなパラメータは、フラッシュランプの高電流電気特性を記述する時のみ必要なパラメータである。これらの値は、通常ランプの製造元から与えられる数値を用いる。
ランプの放電回路として図1に示すような単純なRLC回路を考える。この回路方程式は非線形微分方程式となり、次式のようになる。
無料ユーザー登録
続きを読むにはユーザー登録が必要です。
登録することで3000以上ある記事全てを無料でご覧頂けます。
登録することで3000以上ある記事全てを無料でご覧頂けます。
- @optipedia.info ドメインより登録の手続きを行うためのメールをお送りします。受信拒否設定をされている場合は、あらかじめ解除をお願いします。
- Gmailをお使いの方でメールが届かない場合は、Google Drive、Gmail、Googleフォトで保存容量が上限に達しているとメールの受信ができなくなります。空き容量をご確認ください。