レーザー核融合研究の現状は前章で述べられているが,1990年代までに核融合反応の点火に必要なプラズマ温度,密度はそれぞれ独立にではあるが,大阪大学レーザー核融合研究センター(現レーザーエネルギー学研究センター)において達成されて久しい.その結果を受け,間接照射型の核融合方式で核融合パラメータの同時達成と10~20の中程度の核融合利得実証に向けて,出力2 MJ級の超大型ガラスレーザーが米国リバモア研究所とフランス原子力研究所で建設されつつある.2000年代に入り,大阪大学の直接照射型で高速点火方式が提案され,実験結果もこの方式の優位性を示しつつある.本章では核融合炉用レーザーとして候補になりうるものとして固体レーザーと希ガスエキシマレーザーを紹介する.

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