最大許容露光量(maximum permissible exposure:MPE)とは
MPEは人体への露光が安全とされるレーザー放射レベルの最大値であり,人体(目または皮膚)への照射による障害発生率が50%となるレベルの10分の1と定められている.障害の種類や発生のメカニズムは,目または皮膚に対して異なり,かつ,波長と露光時間(またはパルス幅)に依存する.したがってMPEの値は,目に対するものと皮膚に対するものとに分けられ,波長と光時間をパラメータにしてパワー密度またはエネルギー密度で定義されている.このMPE値をもとにしてレーザー製品の危険性を判定する5種類のクラス(1,2,3A,3B,4)の被ばく放出限界相((accessible emission limit:AEL)が定義されている.なお,MPE値は,人体に対する露光置を管理する指標であり,危険と安全を明瞭に区別する境界ではない.→アイセーフレーザー