非線形光学効果(nonlinear optical effects)とは

高強度の光が物質に入射した際に誘起される非線形分極がもたらす光学効果(屈折率変化,光吸収,光放射など)を総じて非線形光学分極と呼ぶ.入射光の強度が低い場合は,入射電界に比例した大きさの分極(線形分極)が主に誘起されるが,入射光の強度が高い場合は,入射電界のべき乗に比例して誘起される分極(非線形分極)が顕著に現れる.代表的なものとして,入射光に対して2分の1,3分のlの波長が得られる第二,第三高調波発生や,屈折率変化が電界の2乗に比例するカー効果,および2光子,3光子吸収などがあげられる.