ラマン分光法を用いたDNAハイブリダイゼーション検出の試みが行われている25)~28).特に,貴金属表面での増強効果を利用した表面増強ラマン分光法(surface enhanced Raman spectroscopy:SERS)は表界面選択的であり,検出感度が高い.また,SERSスペクトルのスペクトル幅は狭く,表面に吸着したDNAの化学状態を識別,二本鎖を形成したDNAからのSERS信号を選択的に取得可能であり,高感度・高精度なDNAハイブリダイゼーション検出手法として期待されている.

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