【Q スイッチ不安定性の回避条件】

過飽和吸収体は元来、受動的 Q スイッチデバイスとして開発されたものですが、受動的モードロックを動作させるためには CW 発振を維持しなければなりません。もし、Q スイッチが発生してしまうと、図中右にあるように Q スイッチパルス状にパルス列が上乗せされた形となり、昔、De Maria が観測したように、パルス幅は Q スイッチパルスの包絡線に沿って短くなりますが、それはパルスが短縮されていく過渡的現象に過ぎません。フルの位相同期はかかっていないので、フーリエ限界パルスには程遠いものとなります。本当の超短パルスは CW 発振から始まって、モードロック発振という別の安定状態になって初めて達成されることを理解しましょう。

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