【ELI における波面分析手法 JDQL:シェア-干渉計】

 G. Mourou が主導する ELI プロジェクトでは 200PW 以上の超高出力レーザーを開発して、超高強度光電界による新しい物理を追究しようとして、欧州の共同研究所を複数設置して、世界をリードする研究を推進している。200PW を超える EW, ZW とさらなる高強度レーザーの開発には、図に示したようなファイバーレーザーアレイのコヒーレントビーム結合を想定しており、この場合は 10 万本、100 万本のファイバーレーザー出力を同位相化して波面合成をする。これも位相共役光学系と同様の人工的位相制御技術である。両者が違っているところは、各ファイバーレーザーの出力の位相を検出した後、その位相のズレを引いて同じ位相の光に調整するか、検出した位相を逆位相にして反射させるかだけの違いしかないからである。このような研究を中心的にになっているグループを ICAN International Coherent Amplification Network と呼んで筆者はその創設時から関係している。この際、用意している位相計測法は四角形シフト干渉計、すなわち X 方向、Y 方向の 2 方向の横方向シフトを用いた 2 次元シェア-干渉計である。

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