【OALV の高出力レーザーシステムへの応用】
 欧州ではレーザーによるレーザー加速、真空破壊から物質生成、QED 研究などのために超短パルス超高出力レーザーの研究が盛んに行なわれている。その中心にいるのが CPA Chirped Pulse Amplification 技術の開発でノーベル賞を受賞したG. Mourou である。欧州の共同研究施設であるELI Extreme Infrastructure Institute によって、次世代レーザーの開発に注力しているが、その中の重要技術がアダプティブ光学技術の開発で、その中で、optically addressed light valve を Tales 社の Huignard と協力して進めている。鍵となっているのは、波面センサー ATWLSI: Achromatic Three-Wave Lateral Shearing Interferometer とOALV という2つの技術です。ATWLSI はレーザー光から3つの同じエネルギーの傾いた波面を生成し、それらを干渉させてハニカムパターンの干渉縞を作って、空間位相情報を測定します。その情報を元に光で制御する OALV を照射し、光学的、電子的フィードバックを繰り返しすることでビーム品質が改善され、回折限界ビームに収斂するというものです。

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