【阪大レーザー研の SBM 研究】
 日本における大出力レーザーと位相共役光学を関係づけた研究は阪大レーザー研によってなされた。それまで高出力レーザーの SBS ミラーに用いられていたのは、N2 気体で長焦点のレンズで絞りこむことで SBS ミラーが生まれ、位相共役波が発生することはよく知られていたが、反射率がそれほど高くないので、肝心のレーザーパワーを損失する上に、気体中への集光ではプラズマ発生させないで高い反射率を達成するのが難しかったのである。
 液体を使った SBS ミラーの場合もアルコールやアセトン、CCl4 などが用いられていたが、より安定で高い反射率を実現できる媒質が求められていた。そんな状況で阪大レーザー研は 1997 年にフッ化炭素系の研究を行ない、エアコンの冷媒などに用いられていたフロリナートFC-75 が優れた特性を示すことを発見した。

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