【エンドシール型Talbot共振器】
もう一つの改良点は自由空間Talbot共振器をエンドシール型に変更したことです。自由空間型の場合はファイバーの端面で石英か ら空気の屈折率の不均一があるので、フレネル反射が起こります。これはTalbot共振器動作には余分な成分を作り出すので、邪魔な ものです。そこで、フォトニックファイバーに外部からセラミックヒーターで加熱をして、フォトニックファイバーのエアーホールを徐々に消滅させて、インピーダンス整合を維持しながらフォトニック構造のない石英ロッドに変化させます。Ybを添加されたコアもその境界が不鮮明となり、レーザー光はエンドシール部に徐々に広がるようになります。図では実際に500μmの区間でエアーホールを徐々に消滅させた結果を示しています。エンドシール内ではいかなる光の閉じ込め効果もないので、自由空間のTalbot効果を発揮することができます。
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