【多ビーム出力からコヒーレント結合】
 1996 年、はじめてのファイバーレーザー実験の驚きは、何も加えないファイバーだけのファイバーレーザーの出力が 100%ミラーで反射させた 1 ビーム出力より高効率で、量子限界に近い効率を出したことである。それは偶然の結果なのか、それとももっと本質的な結果なのか、それを確かめてみた。簡単な理論計算とシミュレーションは、どのようなレーザーであっても、両端からの 2 ビーム出力を加算した場合、通常の 1 ビーム出力よりも効率高く、エネルギーを引き出せることを証明した。右図は一方向励起なので、軸方向に利得分布を持っている場合だが、2 方向出力は全く同等で、その合算は 1 ビーム出力より 6%大きくなるという結果である。媒質からの引き出し効率は利得・損失比で決まる。損失係数は場所によらず一定であるが、利得は光が強くなると利得飽和するために、この現象はレーザー作用にとって本質的な特徴である。

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