【自由電子レーザー】
ちょうど私が電通大に移った1980年代は、いろいろなFELが研究されました。私もKrFレーザーを励起する相対論的電子ビーム発生を研究する中で、誘導加速器の研究や自由電子レーザーについても調査、研究準備をしました。そんな中で成功したのは、UCサンタバーバラの静電加速器型FELとバンダービルト大学のRFライナック型FELでした。前者はちょうどTHz帯で波長可変でレーザー発振をし、半導体研究に威力を発揮しました。後者は医療応用に向かいました。その後、米国では波長可変な色素レーザーやTiSレーザーなどが登場することで、大規模な設備が必要なFEL研究は追いやられ、普通のレーザーでは手が出ない領域 X線自由電子レーザーに追いやられていきました。もちろん、軟X線からハードX線という領域は物質があれば困難な波長域なので、スタンフォードのLCLS、理研のSACLAなどXFELの独壇場となっていることは皆さんご承知の通りです。それにしても日本に比べて、米国ではレーザー技術間の競争が熾烈で、他のレーザーを凌駕するところでないと研究が認められない厳しい環境だと感じ取りました。2013年1月、カリフォルニアのナパバレイで開催されたDOE WSに招待されたときのことです。このWSはLBNLのWim Leemansがレーザー加速BELLAプロジェクトを後押しするために開催したWSで、私はセラミックレーザーや高出力ファイバーレーザーについてのプレなり-講演、さらにパネル討論会のパネラーとして参加しました。最初にDODとDOEがMOUを締結したことが発表されました。
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