【この講演を引き受けた背景】

 もちろん、背景の第1は2020年がMaimanのルビーレーザーの成功から60年の記念すべき年だったことです。私自身、レーザー研究に身を投じたのは1968年3月ですから、研究歴は53年になります。我々の時代は、新しいレーザーが続々と生み出され、その都度、新しい物理が発見されていった、画期的な研究開発の時代でした。レーザーは20世紀3大発明の一つとして、トランジスタ、コンピュータの発明と肩を並べて評価されていました。産業面ではまったくと同等とはいえませんが、科学研究の分野ではレーザーなしにその後の研究は想像することもできず、21世紀のノーベル賞がレーザー関係、光科学関係で多く選ばれたことも故あることなのです。むしろ、真空管で地ならしをされていた電子技術に比べて、レーザーの出現はあまりに進みすぎていたために、周辺技術の開発に時間がかかったといえるでしょう。その意味では、レーザーの本領発揮にはまだまだ時間がかかるのかも知れません。

無料ユーザー登録

続きを読むにはユーザー登録が必要です。
登録することで3000以上ある記事全てを無料でご覧頂けます。
ログインパスワードをメールにてお送りします。 間違ったメールアドレスで登録された場合は、改めてご登録していただくかお問い合わせフォームよりお問い合わせください。

既存ユーザのログイン
   
新規ユーザー登録
*必須項目