【ガラスレーザー、無機液体レーザーの不均一幅の観測】
 筆者がこのストリークカメラ映像をうらやましく記憶しているのには、別の重要な記憶が関係しています。それはガラスレーザーのエネルギー準位が不均一広がりをしている証拠の論文を覚えているからです。残念ながら、その論文自身は探し出すことができないので、記憶を画にしてみました。1968 年当時、筆者は Nd3+:POCl3無機液体レーザーの研究をしていました。この液体レーザーはガラスレーザーとよく似た性質を持った液体レーザーで、ちょうど、結晶とガラスの中間にあると考えられていました。よく知られているように、結晶レーザーは均一広がりを持ち、ガラスレーザーは不均一広がりを持っているとされています。ロシアからグレゴリアンという研究者がやってきて、修士の学生である筆者と共同研究をしました。

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