【レーザー研究の歴史】
Schawlow-Townes 論文
そのような状況で、1958年に画期的な論文が出版されました。Schawlow-Townes論文です。論文タイトルはInfrared and Optical Masersとなっています。Laserという言葉が使われるよう になったのはもっと後で、当時はIR MaserまたはOptical Maserという言葉が使われていました。この論文をきっかけにレーザーの研究は加速しました。そしてSchawlow-Townes Limitもこのように定式化されました。実際、我々が重力波検出用 超高安定化レーザーの開発に取り組んだ1990年でも、結局、挑戦したのはどうしてレーザーの線幅をSchawlow-Townes限界 Δνosc=(4π hν/P)(Δν)2に近づけるかという研究だったのです。そして、この線幅限界はレーザー出力に逆比例するので、単一モード出力を1kW以上にしないと、必要な安定度が得られないことは、1958年の論文で指摘されていたのです。
無料ユーザー登録
続きを読むにはユーザー登録が必要です。
登録することで3000以上ある記事全てを無料でご覧頂けます。
登録することで3000以上ある記事全てを無料でご覧頂けます。
- @optipedia.info ドメインより登録の手続きを行うためのメールをお送りします。受信拒否設定をされている場合は、あらかじめ解除をお願いします。
- Gmailをお使いの方でメールが届かない場合は、Google Drive、Gmail、Googleフォトで保存容量が上限に達しているとメールの受信ができなくなります。空き容量をご確認ください。