大雨や嵐のなかで空がピカッと光る。雷の仕業だ。光に遅れてやってきた音がゴロゴロゴロ…と恐ろしく響く。雷は私たちが日常的に目にする現象であると同時に、そのインパクトも大きい。数百年前から雷は人々が恐れと興味を抱く現象だった。空に現れるこの力強い光の正体を突き止めたのはアメリカの非常に有名な人物だった。
ベンジャミン・フランクリン

ベンジャミン・フランクリンは1706年にアメリカに生まれ、実業家、外交官、政治家、物理学者として活躍した人物である。遠近両用眼鏡やグラスハーモニカなど様々な発明をしながらもその特許を取得せずに社会に還元したとされる。アメリカ合衆国建国の父として称えられ、現在の米100ドル紙幣にも印刷されていることからも、その功績の大きさがうかがえる。

ベンジャミン・フランクリン

電気を蓄える装置であるライデン瓶から電気に興味を持ったというフランクリンは、雷を伴う嵐の日に凧をあげて感電させ、ワイヤーにつないだライデン瓶を反応させることで雷雲が帯電していることを証明した。現在、光と電気は非常に密接な関係をもつ事がわかっているが、雷の正体を突き止めたフランクリンもその関係の解明に寄与したといえるだろう。
ベンジャミン・フランクリン

フランクリンの実験は危険を伴う上に、一筋縄ではいかない、何度も挑戦する必要のある実験だっただろう。
科学技術が進歩するにつれて物理現象は複雑化し、仮定を実証する事が難しくなってきているように感じる。しかし、私たちも試行錯誤を重ねなければ歴史に名を残す発見は到底できないのである。失敗を恐れず挑戦し続けるものでありたい。

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