水分子同士の水素結合は非常に短い時間で生成と消滅を繰り返している。また、分子振動の一周期の時間は10〜100 fs程度である。これらを観測するには、フェムト秒パルスレーザーが適している。フェムト秒パルスレーザー光が照射されている部分では、そのエネルギーと同期した分子の伸び縮みの観測が可能である。
図1は、高分子フィルム(PMMA)中の有機色素分子(ナイルブルー)をパルス幅25フェムト秒のレーザーを用いた3パルスフォトンエコー法で測定した結果である。分子の振動は、規則的に現れている濃い色に対応している。また、この分子の振動の信号を消したり、強くすることが可能で、このような過程の利用で、新たな化学反応の制御法を探る研究も行われている。
出典:レーザーで見る分子の世界 -レーザーで探る分子の新たな性質
References and Links
無料ユーザー登録
続きを読むにはユーザー登録が必要です。
登録することで3000以上ある記事全てを無料でご覧頂けます。
登録することで3000以上ある記事全てを無料でご覧頂けます。
- @optipedia.info ドメインより登録の手続きを行うためのメールをお送りします。受信拒否設定をされている場合は、あらかじめ解除をお願いします。
- Gmailをお使いの方でメールが届かない場合は、Google Drive、Gmail、Googleフォトで保存容量が上限に達しているとメールの受信ができなくなります。空き容量をご確認ください。