レーザー媒質にパワー Pin の励起光が入射された場合を考え、レーザー光の励起パワー特性を考察する。レーザー媒質のパラメータとして次の7つを考える。 ➀レーザー媒質のモード体積 V ➁励起量子効率 ηp: 励起準位に励起された原子数のうち、レーザー上準位に遷移する割合 ➂原子量子効率 ηq = νLP : 励起光子のエネルギーhνPとレーザー光子のエネルギー hνLの比 ➃励起光吸収効率 ηa: 励起光がレーザー媒質に吸収される割合 ➄モードマッチング効率 ηm: レーザー発振している領域と励起している領域の重なりの割合 ➅結合効率 ηc = T /(Li + T ): 出力 (結合) ミラーによる透過率 T と残留損失 Li を用いて表した割合 ➆実効的なレーザー光の断面積 Aeff これらを踏まえて小信号利得係数 γ0、レーザー発振出力 Pout、レーザー発振閾値 Pth を求める。図にレーザー出力の励起パワー特性を示す。

chapter1-14

図:レーザー出力の励起パワー特性

3準位レーザーの場合

レーザー上準位と下準位の縮退数を同じと仮定した場合 (g1 = g2)、3 準位レーザーの小信号利得係数 γ0 とレーザーの出力パワー Pout はそれぞれ次式で示される。

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