クーロン相互作用Hcがスピン-軌道相互作用Hsoよりも大きい場合には、不完全殻に属するi番目の電子のスピン角運動量をsi、軌道角運動量をliとしたとき、その電子殻全体の合成スピン角運動量
… (1)
と合成軌道角運動量
… (2)
がよい量子数(運動の恒数)となる。これをLS結合という。このとき、不完全核に属する多電子系の状態はSおよびLの大きさS, Lによって指定されるLS多重項に分裂する。このとき、次のような条件を満たす状態が系の基底状態となる。
- とりうるSの中で最大のS
- 上の条件を満足する中で最大のL
これをフントの規則という。
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