ウラン同位体分離(uranium isotope separation)とは
ウランの同位体分離には遠心分離法,拡散法が開発されているが,レーザー同位体分離法は次世代の有力な手法として注目されているレーザー同位体分離には原子法と分子法の2種類がある.原子法は真空容器中で金属ウランを加熱させ,ウラン原子のエネルギー準位の同位体シフトを利用して,可視部の色素レーザーにより選択的に多段階イオン化して,電界により分離する方法である.それに対し分子法は,UF6ガスジェット中の分子の赤外吸収帯の同位体シフトを利用して,選択的に分子の光解離をおこない,化学的に分離する方法である.→高平均出力レーザー