超高速非線形光学(ultrafast nonlinear optics)とは
光と物質の相互作用において.光の強度に比例せずに2次以上の高次の効果が現れる現象を非線形現象と呼ぶが,さらに物質の応答がピコ秒からフェムト秒の非常に速い現象およびそれらを扱う分野の総称を超高速非線形光学と呼ぶ.超高速に対する厳密な定義はないが,レーザーの短パルス化が進む中で対象が分子の振動や回転から電子遷移にかかわる現象に広がりつつあり,高次高調波の発生,非線形屈折率の変化に伴う自己位相変調や自己集束,acシュタルク広がりやシフトなどが含まれる.最近では,光パルスの搬送波と包絡線の位相差に依存する現象が観測されている.