チタンサファイアレーザー(Ti:sapphire laser)とは

チタンサファイアレーザーとはTi3+:Al2O3をレーザー媒質とする波長可変固体レーザーである.遷移金属イオンTi3+はホスト結晶Al2O3(サファイア)中のA13+と置換される.吸収と蛍光に当たるエネルギー準位がそれぞれの平衡状態から大きく変化するため,このレーザーの吸収(400~600 nm)と蛍光(660~1000 nm)バンドは広い.また,母材サファイアは硬く,熱伝導性も優れている.波長可変,連続,高繰返し,高出力,超短パルスレーザーとして実用化されている.→カーレンズモード同期チタンサファイアレーザー,チャープパルス増幅,高強度レーザー


参考
モード同期Tiサファイアレーザーキット