テーブルトップX線レーザー(table-top X-ray laser)とは
波長が数十nmから0.2 nm程度の間の電磁波である軟X線領域で動作する小型レーザー装置.通常は長波長のレーザーを固体ターゲット表面に細い線状に集光させて高温プラズマを生成し,ターゲットの構成元素の多価イオンの電子励起準位間の反転分布を発生させる.自然放射されたX線はひも状のプラズマに沿って増幅され,X線レーザービームとなる.軟X線多層膜鏡を用いて共振器を構成すれば,コヒーレントな軟X線レーザーとなる.このような小型X線レーザーは,X線顕微鏡,X線光電子顕微鏡, X線ホログラフィーなどの光源として期待されている.