デジタル多用途ディスク(digital versatile disc:DVD)とは
CDと同じ直径120 mmのディスクで,CDよリトラックピッチとマーク長をつめてCD の約7倍の容量である片面4.7 Gbyteの情報量を記録した光ディスク.転送レート4.7 Mbit/sのMPEG2のデジタル刷計量とオーディオ情報を約135分記録できる.基板厚はCDの1/2の0.6 mmであり,2枚のディスクを信号面で貼合わせた構造を持つ.片面ディスク,両面ディスクのほかに,透明接着層を用いてディスクの片側から二つの情報記録面を読み出す片面2層読み出しディスクも存在する.DVDを再生する光ヘッドのレーザー波長は650 nmであり,NA(開口数)が0.6の対物レンズが用いられるCDと同様に,情報記録面の反射面にアルミを用いた再生専用型と,有機色素を用いた追記録型のDVD-R,相変化膜を用いた書換可能型であるDVD-RAM,DVD-RWが存在する.大容量を生かして各種用途が期待されている.