スーパーコンティニウム(supercontinuum)とは

超短光パルスなどを非線形光学材料に入射した際,自己位相変調,相互位相変調,4光波混合,ラマン散乱などの非線形光学効果により,その光スペクトルが連続的に急激に広がる現象,1970年にR.R.Alfanoらによってborosilicate glassにQスイッチYAGレーザーのSHGパルスを入射することにより発見された.それ以後,種々の気体,固体,液体を用いてその発生が確認され,主に分光計測用のインコヒーレントな白色光源として用いられてきた,1992年頃よリ非線形光学材料としてシングルモード光ファイバを用いた通信用光源としての取組みが始まり,これまで多波長パルス光源,マルチ光キャリヤ光源,光周波数基準グリッド光源などの種々の応用が検討され,その製品化も始まっている.特に2000年頃よりフォトニック結晶光ファイバによる1オクターブ以上の光スペクトル広がりを利用した絶対光周波数安定化技術が提案され,確立している.