植物工場(plant factory)とは

作物(野菜,花,コメなど)を施設内の環境制御や自動化の導入によって,天候にあまり左右されることなく,集約的に生産するシステムをいう.農業は環境制御の観点からは,露地栽培→施設園芸→水耕栽培→植物工場の順に高度化していくが,その最終段階にあるという意味で,「第四の農業」とも呼ばれる.通常は,水耕栽培を含めて植物工場という場合が多い.近年の日本農業の衰退,将来の食糧問題,また新しいアグリビジネスの可能性などの背景から注目されている.植物工場には太陽光利用型と完全制御型があり,水耕栽培を含めて前者はかなり普及している.しかし,人工光を使用する後者には電力代や施設費を中心にしてコストの問題があり,実用化はこれからである.→光合成,発光ダイオード