紫外レーザー周用フッ化物単結晶(fluoride single cryslals for UV laser)とは
潜在的波長可変領域が紫外域の275~340 nmであるCe3+イオンをドープしたフッ化物単結晶.1980年頃に報告されたCe3+:YLiF4(305~335 nm).Ce3+:LaF3(275~315 nm)をはじめとし,近年ではCe3+:LuLiF4(305~340 nm).Ce3+:LiCaAIF6(280~320 nm).Ce3+:LiSrAlF6(280~320 nm)などが報告されている.これらはKrFエキシマレーザー(248 nm)やNd:YAGレーザーの第四高調波(266 nm).第五高調波(213 nm)などで励起可能である.こうした結晶の開発により,全固体紫外波長可変レーザーへの道が開けつつある.全固体紫外波長可変レーザーの広い利得帯域は,超短パルス光の増幅および発生などへの応用が期待されている.→完全固体化UVレーザー