CLBO結晶(CLBO crystal)とは

化学組成CsLiB6O10の新非線形光学結晶で,大阪大学の佐々木らによって開発された.LBO,CBOと同じB3構造を持つボレート系結晶.空間群式1158i,点群式1158iiに属する.メルト法で育成でき大型化が可能.非線形光学定数d36=0.95 pm/V(1064 nm),吸収端は180 nm.YAGレーザーの2~5倍波の発生が可能.BBOにくらべウォークオフ角が小さく,角度および温度許容幅が大きい.紫外域での高平均出力の波長変換素子として特に優れている.吸湿性があり,室温大気中放置で表面の屈折率が変化するなどのため通常150°C程度以上に加熱した状態で使用される.