ZnSc系レーザー(ZnSe-based laser)とは

II-VI族化合物からなる半導体レーザーで,構成材料同組成がZnSeに近いもの.ZnSeとGaAsの格子定数は非常に近いが,GaAs基板上にレーザー構造を作製する場合,GaAsと光全に格子整合させるために,ZnSeにほかの元素を加えたZnSSeやZnMgSSeといった多元混晶が使われる.しかしその組成はZnSeからそれほど大きく離れていない.たとえば活性層のZnCdSeはCd組成20~30%.光ガイド層のZnSSeはS組成が6%,クラッド層のZnMgSSeはMg組成が15%でS組成が20%と,いずれもZnとSeの元素が大部分を占めている.