レーザー分子注入(laser molecular implantation)とは

レーザ光によって有機分子を励起し,駆動することにより高分子固体中に分子を注入する方法である.近年,分子デバイスやセンサなど有機分子を用いたさまざまな材料が注目されつつあり,有機分子を材料中の適所に配置することが必要不可欠となってきた.そのため,レーザー光が照射された部分のみに分子注入が可能となる技術が開発されている.これにより位置選択的な有機分子の配置が可能となり,今後それらを用いた応用が期待されている.また,注入プロセスにおいては有機溶媒を必要としないため,環境にも優しい手法といえる.