レーザー高度計(laser altimeter)とは

パルスレーザー光を上空から発射し,地表面からの反射光を検出し,レーザーパルスの往復時間から高度を求める装置をいう.レーザーレーダの一つの形体で,レーザー測距の特殊な応用技術である従来の航空機搭載のものから最近ではスペースシャトルなどの宇宙飛朔体搭載のものも開発され,米国NASAで実現されている.最近ではLD励起のNd:YAGレーザー(波長1.06 μm)でパルス幅5~10 nsものが一般に用いられている.地表や海面の形状をグローバルに観測するトポグラフィーのための最も有効な手段である.発射ビーム数を複数にして精度を上げたり,反射パルスのエコーのパターンから地表の形状をより精密に測定し,樹木の高度分布なども求められる技術も開発されてきている.