2波長半導体レーザー(dual-wavelength laser diode)とは

波長の異なる2種類のレーザー光を個別に出射することのできる半導体レーザー.二つの発光部が同一材料系からなり比較的小さい波長差(数nm)を有するタイプと,異なる材料系で構成され大きな波長差(100 nm以上)を有するタイプとがある.近年,特に後者のタイプにおいて,AlGaInP系の赤色発光部(650 nm)とAlGaAs系の赤外発光部(780 nm)を集積化した2波長レーザーの開発が盛んにおこなわれている.これを用いることにより,従来赤色,赤外二つの半導体レーザーを個別に用いていたDVD/CD互換ピックアップを大幅に小型化,簡素化することができる.