共抽出(coextraction)とは
水溶液中に溶存する特定の元素をほかの溶存元素から分離する化学的手法として,特定の有機溶媒をその水溶液と混合し,各元君主の有機溶媒との親和性の差を利用して水相側と有機相側とに分離する溶媒抽出技術がある.分離目的元素が複数あり,ともに有機相側に抽出させるような場合は,共抽出分離として区別している.このような元素の抽出特性は水溶液の酸濃度および各元素の原子価状態に大きく依存する.そのため,溶媒抽出分離操作前の酸および版子価調整が重要な前処理操作となり,その調整しだいにより分離.共抽出または逆抽出が可能となる.このような分離技術は現在,実験手段としても工業的な実用技術としても広く用いられている.