原子分光学(atomic spectroscopy)とは
原子によって肱出または吸収される電磁波のスペクトルから,準位のエネルギー値を決定し,原子内,原子間,あるいは原子と外場の間の相互作用について知ることができる.電子スピンおよび核スピンのために生じる準位の分裂は,それぞれ微細構造および超微細構造と呼ばれる.精密な分光測定は,リュードベリ定数などの物理定数の決定や高精度の周波数標準の確立にも重要である.光の領域までは,優れた単色性,指向性,制御性を持つレーザーを利用した新しい分光法が近年多く開発されている.