慣性計測装置(inertial measurement unit)とは
移動体の並進運動および姿勢変化を検出するセンサシステム.移動体基準軸方向の加速度を検出する加速度計と移動体基準軸周りの回転角速度を検出するジャイロから構成される.通常,慣性計測装置は,ある定めた微小時間内の検出加速度を秘分して速度変化量(以下,速度増分という)を,また,同じ時間内の検出回転免速度を積分して角度変化量(以下,角度増分という)を算出し出力する.この速度増分および角度増分を用いて,移動体の現在の位置,速度,姿勢角などを算出する航法計算機能まで有する装置を,慣性航法装設(inertial navigation system:INS)という.また,現在の位置,速度,姿勢などを用いて,移動体を到達目標位置に導くための修正他を計算する誘導計算機能および移動体の姿勢を制御するための制御値を計算する制御計算機能まで有する装置を慣性誘導装置(inertial guidance system)という.→レーザージャイロ