位相格子(phase grating)とは

回折格子の一種,回折格子のうち,透明部と遮光部の繰返しパターンによって構成されるものを振幅格子,絡子表面の凹凸や屈折率の変調によって光に位相変調を与えるものを位相格子と呼ぶ.位相格子においては,隣り合う格子の位相差をπとすることにより0次透過光成分を抑制し,1次の回折効率を理論的には振幅格子の4倍まで向上させることができる.この場合,+1次光と-1次光を干渉させると,位相格子の格子周期の半分にあたる周期で干渉縞が生成される.