位相感応型光増幅器(optical phase sensitive amplifier)とは
利得が入力する信号光の光位相に依存している光増幅器。半導体光増幅器(semiconductor optical amplifier:SOA)や希土類添加光ファイバ増幅器などのレーザー増幅器やラマン増幅器は、入射光の光位相に依存せず増幅し、入射光と同相の増幅光を出力する位相非感応型光増幅器(optical phase insensitive amplifier)である。
位相感応型光増幅器は、縮退パラメトリック増幅を用いて実現できる。これは直交する2つの位相成分の片方には利得Gを、他方には減衰1/Gを与える。利得を与える光位相と入力する信号光の平均位相が一致したとき,位相非感応光増幅器がこうむる。標準量子限界(雑音指数3 dB以上)をこうむらない無雑音(雑音指数0 dB)の光増幅が、原理的に可能となる.