プレーナ光波回路(planar lightwave circuits:PLC)とは

光ファイバの低損失ガラス作製技術とLSIの微細加工技術を組み合わせることにより一つの基板上に多数の機能デバイスを集積化した光回路である.波長多重光通信(WDM)の実現には,波長分解能の高い光合分波器が求められている.アレイ導波路格子(AWG)は長さが少しずつ異なる光導波路で構成した多光束の干渉計であり,これにより波長間隔が0.4 nmで数十チャンネルの光を合分放できる光合分波器が実現できる.また,アレイ格子と光スイッチを組み合わせた光add/dropマルチプレクサ(ADM)では,WDM信号の中から任意の信号を抽出および挿入することが可能であり,将来の光クロスコネクトにおいて重要なデバイスである.