光感受性物質を用いた蛍光画像(fluorescence image pattern using photosensitizer)とは

葉緑素より製造した光感受性物質mono-L-aspartyl chlorine 6(NPe6)などは特異的に粥(じゅく)状動脈硬化巣に集積する.粥状動脈硬化巣を持っているウサギにNPe6を静脈注射したのちに蛍光内視鏡を動脈内に挿入して波長664 nmで励起し,病巣部位から放出されるピーク波長672 nmである蛍光を観測して存在領域を蛍光画像として確認できる.同様に,蛍光手術顕微鏡装置を用いて開胸し露出している心臓の表面から心臓冠動脈の先の細動脈に存在する粥状動脈病巣部位から放出される蛍光を観測して,存在領域を蛍光画像として確認できている.