波長変調分光(wavelength-modulation spectroscopy)とは
光源の中心波長をゆっくりとスキャンすることで,微小なスペクトル構造を計測する分光法.位相敏感検波をおこなうことにより,高感度な計測が可能になるのが特長である.特に光源が半導体レーザーの場合,電流変調により直接波長変調が容易なため,多用される手法である.周波数変調分光(frequency-modulation spectroscopy)とほぼ同義であるが,変調が遅い(変調周波数が光源の線幅にくらべて十分小さい)場合を特に波長変調分光ということが多い.