波長ロック(Wavelength locking)とは

レーザーからの光の一部を外部の反射体からある波長の光を選択してレーザーに光帰還し,発振波長を帰還光の波長に固定することをいう.波長選択する手段として,グレーテイングやバンドパスフィルタなどが用いられる.グレーティングやバンドパスフィルタの角度を変えると帰還光の波長を可変できるため,レーザーの波長をチューニングすることができる.特に半導体レーザーにおいては,発振波長の不安定性,ばらつきがあるため,この波長ロック方式は半導体レーザー励起固体レーザー,半導体レーザーの波長変換技術,波長多重通信などに幅広く応用されている.