LB4 crystal,四ホウ酸リチウム単結晶(lithium tetraborate.crystal,Li2B4O7)とは
格子定数a=9.479 Å,c=10.280 Å,空間群141cd,融点917°C,密度2.44 g/cm3,モース硬度6,n0=1.609,ne=1.552(633 nm)である.LB4は,コングルエント融解するので,主にチョクラルスキー法,ブリッジマン法により育成され,大型の高品質単結晶が得られる.LiB3O5(LBO)と比較すると,非線形光学定数が小さい(d31=0.15 pm/V,1064 nm)が,最短位相整合法長は243.8 nmと短い.Arイオンレーザーの非臨界位相整合,和周波混合で171 nmの発生が可能である.LBOと同様に,紫外吸収端が短く(160 nm),レーザー損傷しきい値が大きく,耐紫外線劣化に優れた特性を持つ.可視よりも紫外から真空紫外用の波長変換結晶として有望である.また,弾性表面法デバイス用基板としても応用されている.