Er3+添加テルライトファイバ増幅器(erbium-doped tellllrite fiber amplifier:EDTFA)とは
TeO2(二酸化テルル)を主成分としたテルライトガラスをホストとし,Er3+をコアに添加したファイバを増幅媒体として用いた光ファイバ増幅器である.増幅に寄与するEr3+の4I13/2–4I15/2誘導放出断面積は,テルライトガラスの2以上の大きな屈折率に由来して大きくなる.とりわけ1.6 μm付近における誘導放出断面積は,石英系やフッ化物系ガラスをホストとする場合の約2倍となるため,C+Lバンド(1530~1625 nm)およびLバンド(1565~1625 nm)帯域において広帯域増幅が可能となり,次世代大容量WDM(wavelength division multiplexing)ネットワークにおけるキーデバイスとして開発が進んでいる.