エンドポンプ(end pumping)とは
レーザー結晶の端面からレーザー発振光軸にそって,ポンプ光を注入する励起方式.ポンプ光のモードボリュームを発振光のモードボリュームと一致させることで,むだな領域の励起がなくなり,サイドポンプ(結晶の側面から励起光を注入する方式)にくらべて高い光変換効率(一般に2~3倍)が得られる.ポンプ光強度が小さい場合には,TEM00モードを得るために,ポンプ光の集光径はレーザー光より多少小さめに設定されるのが普通である.これに対し,ポンプ光強度が大きい場合(>10 W)には熱ひずみの影響を緩和するため,集光径をレーザー光と同程度か多少大きめに設定する場合が多い.また,結晶端面にアンドープの結晶を張り合わせたり,結晶の両端面からポンプ光を注入したりして,熱ひずみを軽減する方法もとられる.→ダイオード端面励起