エアロゾル粒子生成(aerosol particle formation)とは

気体中に分散する固体の粒子(煙)や凝集した液体(霧)をエアロゾルと呼ぶ.気体中に分散した粒子は活発なブラウン運動により凝集しやすく時間とともに重力により沈降する.大気中のエアロゾルの濃度は地上付近が最大で,上空ほど低くなるが,成層圏(高度16~50 km)中の高度20 km付近でエアロゾル濃度が再び高くなる.これをユンゲ層(Yunge layer)と呼ぶ.成層圏のエアロゾル粒子は硫酸塩,硝酸塩,アンモニウム塩などで,これらは火山噴火による二般化硫貨(SO2)や硫化水素(H2S),海洋から供給される生物起源の硫化カルポニル(COS)や人間生活から発生されるフロンなどの塩素やフッ素を含む化学物質やオゾンなどから太陽の紫外線を利用して光化学的に合成されている.