アイセーフレーザー(eye-safe laser)とは
一般的に自に対する障害しきい値の大きなレーザーの総局である.目に障害を与えないレーザー光強度については,国際電気標準会議(International Electrotechnical Commission:IEC)やアメリカ規格協会(American N ational Standard Institute)で安全基準が決められているが,レーザー光に対する最大前答露光量(maximum permissible exposure:MPE)は,波長や動作条件などによって異なる.波長1.4~2.6 μmの範囲内の赤外レーザーに対しては,パルス幅やレーザー繰返し周波数などのさまざまな条件を変化させても,ほとんどすべての条件下で,ほかの波長領域よりも高い最大許答露光量を有し,より安全性が高い.この傾向は,人のいる野外で使用することが多いレーザーレーダなどの応用でよく用いられる.パルス幅1 ms以下のパルスレーザー光の場合において特に顕著に現れる.そのため,通常「アイセーフレーザー」といえば,この波長域のレーザーを示す.→コヒーレントレーザーレーダ