アドドロップフィルタ(add/drop filter)とは
バスラインから特定の波長のみを取り出したり加えたりする波長合分波器.高密度波長多重通信では,興なる複数の波長を1本の光ファイバにまとめて合流させ,また受信側では波長多重化されて伝送されてきた光信号を各波長に分ける合分法器が必要である.現在の高密度波長多重通信では,多数の光波長信号を一括して合法し,また受信側でも一括してそれぞれの波長ポートに分波する一括合分波器が用いられる.そのような合分波器として,現在はアレイ導波路格子(arrayed waveguide grating:AWG)型合分波器が多く用いられている.これに対して,一つあるいは数波の波長のみをl本の光ファイバ(バスラインと呼ぶ)に加えたり(add動作),取り出したり(drop動作)するのがadd/drop合分波器であり,この子は,ネットワークにおけるノードのアドレスに波長を対応させて経路制御をおこなう,波長アクセスネットワークに必須の素子である.