【Self-Mode-Locking】
 衝突パルスモードロックの色素レーザーとは異なり、TiS レーザーの場合はリング共振器構成にはなっていません。市販の SP-3900 に手を加えた点は、M2 と M3 のミラー間距離を 1.5~2m に延長したことと、その間に複屈折フィルターまたは横モード制御のための可変スリットを挿入した 2 点である。この論文の時点では、KLM の動作メカニズムそのものが十分には理解されていなかったので、論文中の実験配置図にはスペクトル制御のための複屈折フィルターしか書かれておらず、筆者らは主たる影響はスペクトル制御にあると考えていたことがわかる。その後の経緯を知る我々からすると、むしろ横モード制御のための可変スリットのほうが、KLM のスタートには大きな役割を果たしていることを知っています。

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