【量子エンタングルメントは世界観を変えたか?】
2022 年のノーベル物理学賞は量子エンタングルメントを実証し、物理学の深い部分での進歩を象徴する業績となった。その原点は1935 年の EPR 論文であり、その後、量子力学における粒子と波動の二重性、相補性の深い理解やエンタングルメント、シュレディンガーの猫、すなわち重ね合わせ状態などの議論を経たものの、その検証方法は分らなかった。そこに 1964 年にベルの不等式が提案され、ベルの不等式の破れを実証すれば,実在論が破綻して、量子論が正しいとする証明となることが分った。しかし、実際にそれを実験可能にするには、1 つの現象でもつれ合った 2 個の光子を発生する OPO が生まれるのを待つしかなく、それを使った実験を改善することで、量子エンタングルメントが実証され、光が届かない距離においても情報共有する状態、もつれ合い状態の存在が明らかとなった。

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